日本選手権を振り返って・1

【はじめに】

どうも。日本二位を襲名致しました、とれっどです。

すごく楽しい二日間を過ごすことが出来ました。練習に付き合ってくれた方、会場でお話してくれた方、配信見て応援してくれた方ありがとうございました。

さて今回の結果ですが、応援してくれた皆さんには申し訳ないんですが、私は結構満足しています。その理由は私がこの大会に参加した目的が『自分のハースストーンの大会理論がどこまで通用するのか知りたかったから』であり、『勝つべくして勝ち、負けるべくして負けた』と思っているからです。

まず、私はハースストーンの大会は構成5:当て方2:マリガン2:プレイング1くらいに思ってます。私のゲーム中でのプレイングスキルは今回参加したメンバーでは下から数えたほうが早いですし、オフ大会が苦手なのもあってミスもしまくっているので、『プレイングすごかった!』と仰って頂けるのはありがたいんですが、大会でのプレイングは参考にしない方がいいと思います。家ではもう少しうまいです。

さて、自分が最も大事だと思っていることは『構成』なのですが、これを理解している視聴者の方はほとんどいないと思うので、自分が今大会で考えていたことを解説して、なんとなく理解して頂けたらと思います。

【オンライン予選】

ルール:デッキ変更可・ヒーロー事前公開・コンクエストBO5

率直に言って意味の分からないルールで行われた、オンライン予選である。このルールを考えた人はハースストーンをプレイしたことがないのではないかと思う。

今回のルールではヒーローが事前に公開されているのにデッキを変更することが出来る。ということは、相手の選んだヒーローがメイジであることを見てからデッキに『秘密を喰らうもの』を入れたり、相手の選んだヒーローがプリーストであることを見てからデッキをズーからレノロックに変更することが出来る。このようにルールに殺されるヒーローが出てきてしまうのだ。

今回私はルネさんと一緒に全てのヒーローを検証してこの大会に望んだ。その時の私のヒーロー印象はこうである。(当時の印象のため情報が古く、今のヒーロー印象ではない)

ドルイド:クトゥーンは弱くはないが強くもない。ビーストは弱い。不利相性を覆して勝てることが多いため大会向きだが、デッキパワーが低いため使う意味はない。

ハンター:デッキをズーやアグロシャーマンに変更されてしまうと不利だし、他のヒーローでもハンター対策カードを積みやすい。ルール的に弱いヒーロー。

メイジ:全デッキに『秘密を喰らうもの』を入れられてしまったら、それだけで終わるのでフリーズメイジはルール的に使えない。テンポメイジはデッキパワーが低い。

パラディン:ンゾパラは弱くはないが、アグロパラのデッキパワーが低く、択がかからないため使う意味があまりない。

プリースト:元々デッキパワーが低い上に、ルールとの相性も悪く使う意味はない。

ローグ:デッキパワーは高いが、狩りたい相手のレノロック、ミッドシャマ、ウォリコンあたりはローグを見てからズー、アグロシャマ、海賊あたりにジョブチェンジして襲い掛かってくることが出来るので、ルールとの相性が非常に悪い。

シャーマン:アグロシャマ、ミッドシャマ共にデッキパワーが高く、択にもなっているため使いたいヒーロー。

ウォーロック:ズーのデッキパワーは高く、レノロックのデッキパワーは低いがレノロックの特性上相手に合わせて柔軟にテックカードを積むことが出来る。ルールとの相性が非常に良い。

ウォリアー:海賊、テンポウォリ、ウォリコンとデッキの幅が広く、どれも高いデッキパワーを持っている。相性もバラけていて、ルール上非常に強力。

さて見れば分かるように、このルール『ウォリアー、ウォーロック、シャーマン』以外の構成は基本的に存在を許されていないのだ。事実、私の入ったBブロックの皆々のヒーロー構成は以下であった。(ブロック最終順位順)

1.Tredsred ウォリアー/ドルイド/ローグ

2.maruku0 ウォリアー/ウォーロック/シャーマン

3.mattun ウォリアー/パラディン/シャーマン

4.aqua ウォリアー/ウォーロック/シャーマン

5.Tenri1248 ウォリアー/ウォーロック/シャーマン

6.Itazan ウォリアー/ウォーロック/シャーマン

7.Zarathustra ウォリアー/ウォーロック/シャーマン

8.Sweep ウォリアー/ウォーロック/シャーマン

9.Napica ウォリアー/ウォーロック/シャーマン

10.bayashi ウォリアー/ハンター/シャーマン

11.midolStar09 ウォリアー/ウォーロック/シャーマン

12.Asterisk ウォリアー/ウォーロック/シャーマン

13.KuonGK ウォリアー/ウォーロック/シャーマン

14.lacx ドルイド/シャーマン/ローグ

14人中10人が同じヒーロー構成であった。かなしいゲームだ。

さて、私と一緒に練習したルネさんは別ブロックで『ウォリアー、ウォーロック、シャーマン』を使用したし、私も当然『ウォリアー、ウォーロック、シャーマン』が最も人気のある構成であるだろうという予想はしていた。

しかし、私は『ウォリアー、ドルイド、ローグ』という独自の構成でいくことにした。この理由はもし自分も『ウォリアー、ウォーロック、シャーマン』を持ち込んでしまってはミラーマッチが起こりハースストーンが運ゲーになってしまうからだ。

『ウォリアー、ウォーロック、シャーマン』のミラーの場合恐らく『テンポウォリorコントロールウォリ、ズー、ライトニングストーム2枚のミッドシャマ』という構成が最も強い。しかし、これはテンポストームを読めば誰でもたどり着く発想であり、相手もこの構成で来る確率は高い。自分は構成論者であって、トッププレイヤー同士が戦う場合、ゲーム中でのプレイングなんてほんの数%しか勝敗に影響しないと思っている。自分がミスをしなくても、相手もミスをしなければ運ゲーになってしまうからだ。

運ゲーにせずに絶対に勝つためにはどうすればいいか。当然この『ウォリアー、ウォーロック、シャーマン』に絶対に勝てる構成を用意していけばいいのだ。じゃあ、どうすればこの盤石に見える構成を突破することが出来るのか、これがトーナメントプレイヤーの腕の見せ所である。

まず何故今回のルールで『ウォリアー、ウォーロック、シャーマン』が強いのかというと、相手に合わせてデッキを変更することが出来るからだ。ということは、それを攻略するためには、相手にデッキを変更させなければいいのだ。

今回私がこの構成の軸にしたのはローグである。このヒーローの特徴はライフを回復する手段がないためアグロデッキにとても弱いことだ。ローグと『ウォリアー、ウォーロック、シャーマン』との相性は以下である。

対ウォリアー:海賊にガン不利、テンポと五分、コントロールに有利

対ウォーロック:バーストズーに微不利、レノロックに有利

対シャーマン:アグロにガン不利、ミッドに有利

この相性を見て気づくことは、ローグ対『ウォリアー、ウォーロック、シャーマン』となった場合、相手の構成をほぼ間違いなく『海賊ウォリ、バーストズー、アグロシャーマン』に絞ることが出来るのだ。ということは私がすべきことは『海賊ウォリ、バーストズー、アグロシャーマン』に勝てるローグを作ることだ。オンライン予選の練習で最も時間をかけたのはこのローグの調整である。そして出来上がったのがこれである。レノローグ1レノローグ2

トーナメント用レノローグである。レノローグの弱点である盤面の取り難さをグリーンスキン船長とアサシンブレードで頑張って解決し、レノジャクソン以外のカードを全てマリガンしても事故らないように低マナに寄せた構築である。

あとの2デッキをドルイドとウォリアーにした理由はメタられたくなかったからである。今回の予選は『ウォリアー、ウォーロック、シャーマン』かそれをメタる構成の二択だと思っていて、ウォーロックやシャーマンを持ち込んでメタる構成の人に当たった時に、1ヒーローを徹底的に潰されて負けるリスクがあると思ったからだ。ここでヨグドルイドが強いらしいという情報を得ることが出来たのはラッキーだった。実際に自分で回してみたらかなりのデッキパワーがあることが分かったし、他のプレイヤーにヨグドルイドのマッチアップを把握するだけの時間があるとは思えなかった。また海賊シナジーを活かした海賊ウォリにもかなりのデッキパワーがあることは分かっていたが、世間で話題になっていたのはChakki等がNA予選に持ち込んだ、アグロタイプの海賊ウォリであり、私の持ち込んだForsenリストベースのミッドレンジ海賊ウォリのマッチアップはバレていなかった。だから『ローグ、ドルイド、ウォリアー』でいくことにしたのだ。

結局持ち込んだデッキリストは以下である。パトロン.pngトークンドルイド.pngミラクルローグ.png海賊.pngマリゴスドルイド.png

使い分けとしては相手が『ウォリアー、ウォーロック、シャーマン』の中から2デッキ以上選んでいれば『トークンヨグドル、パトロン、レノローグ』の対アグロ編成、相手が選んでいなければ純粋にデッキパワーが高く、またコントロールには絶対に負けない『マリゴスヨグドル、海賊、ミラクルローグ』で行くという方針だった。

vs mattun(ウォリアー/パラディン/シャーマン)

いきなり前回チャンプと初戦で当たることになった。アンラッキーだと思った。ここで悩んだのが、対アグロ編成でいくのか、対コントロール編成でいくのかである。ウォリアー、シャーマンを採用しているため、事前の基準では対アグロ編成だが、mattunさんは前回大会でガッチガチのコントロールを使って優勝したし、配信台でハンマーを振ってくるようなキャラじゃないという人読みがあった。また、事前の研究でアグロパラディンのデッキパワーは低いと評価していたため、最悪パラディンを3タテすればいいやと対コントロール編成でいくことにした。予想通りコントロールシャーマンが出てきたため、それを3タテして3-0。

vs Itazan(ウォリアー/ウォーロック/シャーマン)

私はストリートファイター4から7年くらい格ゲーの動画勢をしているため、画面の向こうの存在だった板ザンさんとハースストーンで戦う日が来たことに驚いた。板ザンさんがズーでのTop50フィニッシュで今大会に出場を決めたことは知っていたので、対アグロ編成でいくべきだと判断した。

相手のデッキは完全に読み通りだったが、デッキパワーの差と大会の勝負強さに押され2-2までもつれこむも、構成勝ちしていたため3-2で勝利。

vs Tenri1248(ウォリアー/ウォーロック/シャーマン)

『ウォリアー、ウォーロック、シャーマン』の倒し方は練習してきたし、板ザンさん戦で『ウォリアー、ウォーロック、シャーマン』がどういう順番でヒーローを出してくるかも予習することが出来たので、落ち着いてプレイすることが出来た。相手のウォリアーがコントロールだったことには驚いたが、ンゾスレノローグの対コントロール必殺コンボ、ンゾス影隠れを決めることが出来た。3-0。

vs maruku(ウォリアー/ウォーロック/シャーマン)

今まで倒してきた人がみんな自力で抜けそうだったのでオポを気にする必要もなく、本当に消化試合だった。

本戦で『マリゴスヨグドル、海賊、ミラクルローグ』を持ち込むことも考えていたため、不利マッチアップでもまくれる力があるか試してみたくなり、あえて対コントロール構成でいくことにした。

接戦になるものの、ヨグ様が大活躍し3-2で勝利することができ、デッキパワーを再確認することが出来た。

【おわりに】

全部一度に書くと膨大な量になるから、今回はオン予選について。隠してたことが山のようにある分、書くことも山のようにあるので、少しずつ書いていきたいと思います。オン予選についての質問はこの記事のコメント欄で受け付けるから何でもどうぞ。本戦については今度書く記事で。

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